[コメント] 風船(1956/日)
オツムの弱い芦川いづみはロシア文学のキャラの翻案だろうか。とても愛着が湧いた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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三橋達也との茶の間のやり取り、新珠三千代と合って坂道にリンゴを溢す件、美術館での森雅之との会話など、ピリピリしたところが背景にあってリアル、印象に残った。最後も優しくていい。70年代のアイドル映画みたいな使い古し感がない分、純朴に観れたのだろう。
芸術家(村上春樹)、マダム、踊子、京の町屋にいたいけなアイドル、皆が総出で企業論理の横暴に待ったをかける高度成長前夜の作品。当世の不況期にはこんな映画は流行らない。70年代のアイドル映画にしても、何か世間に物申していたものだ。隔世の感あり、それでいいのかと古い野郎は思ったことだった。
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