[コメント] ミツバチと私(2023/スペイン)
指定された性別に違和を感じる子供にとってこの世は地獄。家族は支えにならず、敵となる。
これが思春期以降なら傷つきながら闘いもできようが、充分な言葉も持たぬ8歳の子供にはどうしようもあるまい。この絶望の中の生存闘争を、今作はまざまざと見せてくれる。こういう映画でも観ないとオレの如き魯鈍なノンケにその困難さはなかなか想像できないことで、本当にこれは大変なことだなと地獄の一端を思い知らされた。
ただ現実においては、地獄の半分は学校にある筈だ。制御不能な猿の群れの如きガキンチョどもがうじゃうじゃ。とんでもないよな。しかし映画を制作するにあたってガキンチョうじゃうじゃはメチャクチャ大変だし難しい。だから田舎の親戚んとこでのひと夏、というソリッド・シチュエーションが設定される。これは完全に制作の都合であって、現実の実在青少年たちはこの映画よりさらにキツい境遇にあるということは肝に銘じておく必要があろう。
などと書いたものの、オレがこの映画を観た動機ってやつがソフィア・オテロちゃんキャワイイのーうという邪悪な精神によるものなので、あんまり偉そうなことは言えないのであった。
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