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[コメント] 蛇の道(2024/仏=日=ベルギー)

柴咲コウの、不気味で近寄りがたい凄みに、どうしようもなく魅せられる。その立ち姿の美しさや、振舞いの凛とした力強さ、優雅さ。彼女こそ真のクールビューティーだと思う。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







98年版は未見で予備知識なしだったが、観てしばらくして殺された8歳の少女は柴咲コウの娘でもあるか、または彼女自身も娘を殺された母親ではないかと、なんとなく思った。そう思うだけの、娘を殺された復讐者の凄みを全身に漂わせていたと思う。

その彼女から片時も目を離せない、惹かれてしまう、まさに虜にされた、ということなのだろう。

彼女と一緒にいればできる、やれる、その指示に従う、と狂気だか正気だかを保っていたダミアン・ボナールの気持ちがよくわかるというか、なんと言うか。

話の方は、今一つ、わかったような、わからんようなものなのだが、柴咲コウがすごかったということだけははっきりとわかる、そんな映画だった。

ラスト、その彼女の強烈な復讐心が、狂気に転じたシーンは、ややあざとい感じがしたが、そこですぱっと切ったのが良かったと思う。

(評価:★4)

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