悪役の造形はもう限界かな。デッカード・ショウ（ジェイソン・ステイサム）が登場してきたときも凄かったんだけど、このダンテとかいう奴（ジェイソン・モモア）がなんでそんなに財力？あるのかとかがようわからん。サイファー（シャーリーズ・セロン）の組織のメンバーの身内を同時に制圧できるほどの組織を持っているのになぜそもそもサイファーの組織を乗っ取りにくるんだ？とか。俺、見落としてるとこある？と思わないではないが、基本、そんなこと気にしなくて大丈夫という安心感があるのは確かかも。

　ヘリ2台に吊り上げられてんのに、車輪の回転数上げたところで太刀打ちできんだろ、と思うし、いくらダムの壁に傾斜があるからって、あんなとこ車で走行できんだろ、とも思うが、どっかで「もう好きにして」的な心境になっちゃってんだよな。だいたいポール・ウォーカー（ブライアン）の映像が出てくるだけで涙目になる。そこんとこシリーズ物の利点だわな。

　死んだはずだったり、ずっと出て来なかった奴が出てきたり、とにかく全員登場という感じなので驚きがない。続き物とは言え、これまで一作一作は話として完結してたので、お話そのものが「つづく」だったことに一番驚いたかも。最終作だという次作で、ポール・ウォーカーが登場したら（どうやって？）、驚きたいと思います。

80／100(23/6/3記)