大・雪祈・玉田の過去を演奏中に回想するような演出があるが、原作の仙台編・東京編をこの尺にまとめなくてはいけないという制作の都合でそうせざるを得なかったのは明らか。

むしろ原作から割愛されたエピソードを少しでも拾おうとする制作陣の原作に対するリスペクトや観客に対する親切さを感じた。

とにかく自信ってすげぇな。

才能もすげぇけど、努力に基づいた自信にかなうものはきっとないのかもしれない。

特に「Act（アクト）」の前座としてJASSが出演するフェスで「俺たちが思いっきり場を熱くするんで、(Act（アクト）の)皆さんも頑張ってください」と強気に言い放つシーンは鳥肌もんだった。

雪祈の事故だけは不運が過ぎた。

両手でピアノを弾かせてやりたかった。直前のゲスト出演で一皮剥けたばかりだったのに。

ミュンヘンへ旅立ってから紆余曲折あってようやくニューヨークに辿り着くまでの続編をぜひ期待したい。