[コメント] ドンバス(2018/独=ウクライナ=仏=オランダ=ルーマニア)
一番目と最終章の連環が、戦争という暴力を正当化する狡猾さを総括して肝なのだろう。きっと各エピソードにもタネ明かし的ポイントが仕込まれているのだろうが、それが何となく理解できるものとよく分からない話が混在していて、ちょとフラストレーションがたまる。
それはおそらく本作の瑕疵ではなく、ドンバスという土地において歴史的に重要であり、近親憎悪の象徴にもなり得るはずのウクライナ語とロシア語の区別が私につかないからだろう。例えばヴァレンチン・ヴァシャノヴィチの『リフレクション』や『アトランティス』では、字幕でそれぞれの言語が分かるように表記されていたと思う。本作の配給会社の配慮不足を恨む。
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