[コメント] 共産主義者たち(2014/仏=スイス)
マルローの小説の朗読劇と既出作の引用から成る。しかし後者はなぜその引用なのか難解。謎解きの愉しみを与えてくれているとは云えるのかも知れないけど。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭は新作でアンドレ・マルローの小説「侮蔑の時代」の抜粋。1924年、薄暗い白壁の部屋でのドイツ共産党の尋問。ドンドンいう音で拷問が示され、睡眠か狂気へ逃げ込む必要が訴えられ、バクーニンは監獄で新聞の編集を想像したと語られる。
以下は既出作からの引用。『労働者たち、農民たち』の共同生活の回想。『早すぎる、遅すぎる』から圧巻の「工場の入口」の超長回し。ナレーションは1919年の独立運動を語る(これらアラブ人の祖先も植民地支配に抵抗した)。『フォルティーニ/シナイの犬たち』からはナチの虐殺の現場のパノラマショット、『エンペドクレスの死』もエトナ山のパノラマショット。最後は『黒い罪』の丘に座る女。この構図が異常に格好いいのだが、アウトテイクだろうか、同じフィルムだろうか。
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