この映画は舞台はＮＹですが、「ＮＹであることは全く関係ない」。どっちかといえば『プラダを着た悪魔』的な、働き始めた女性の自立物語。原作はジョアンナ・ラコフの自伝「サリンジャーと過ごした日々/My Salinger Year」の映画化。つまり「サリンジャーとの交流」がとても大事な映画。ならば『サリンジャーと過ごした日々』の映画邦題でいいのに、せめて「マイ・サリンジャーズ・ダイアリー」でギリギリ。本当に邦題をつける日本の配給会社は「ＮＹ」「パリ」「しあわせ」のキーワードが多すぎで、1か月で忘れそう。

と、邦題問答は置いておいて、映画は瑞々しい魅力があふれている。そしてサリンジャー、編集長、重役の男性、彼氏、元カレなど、周囲の配置もはまってる。だからなおさら邦題が･･･。