[コメント] 映画大好きポンポさん(2021/日)
原作にない編集の快楽と痛み。ここからが作品の味を産んでいる。最愛の作品を斬りまくり、そののたうち悲鳴を上げる我が子に茫然とする主人公。短編漫画なら夢を追うだけでいいが、彼の前にはプロデューサーの決断と融資の悶絶までもが横たわっている。売れ線の綺麗な絵で、監督はほんとうに映画作品を産み落とすのに成功した。90分の満足。
なお、ポンポさんが「映画は女優が綺麗に撮れればOK」とか「映画は90分」とかほざいているが、これは現代では非難の対象になりそうな発言だが、いちいち目くじらを立てずとも祖父ゆずりの暴言と笑ってすませていいものと思われる。最近はパワハラとかセクハラとか正義を口に出して言える社会になり、それは結構としてもついでに「愛すべき暴言もどき」まで狩りの対象となってしまったようでどうも息苦しい。もっと娯楽として聞き流していいように思えるのだが。
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