[コメント] 痛くない死に方(2021/日)
人間がいつかは辿る死。その最終過程の医療では標準治療と在宅医療とがある。本編は在宅医療を通して二人の患者を見つめている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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標準治療を受けない患者が病院側からある意味、差別的な行為を受けていることは知らなかったが、なるほど在宅医療が患者にとっては桃源郷に思えても、実際は家族に膨大な負担をかけ、それは患者のエゴとも取れることを知る。
医者にとっての失敗例と成功例を二人の患者で表しているわけだが、どちらも人間が死に向かって辿る過程は決して安楽ではないな、と思えることである。動物のように淡々と死を迎えられないところに人間の獲得した文明とは反する矛盾が見え隠れしていると思う。
全編を通して今までの高橋の作品と違い実に素直で、素朴な作品である。
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