[コメント] 知られぬ人(1927/米)
『フリークス』の後日譚というべきか前日譚というべきか。クライマックスの大盛り上がりはちょっと類例が思いつかないほどで、評価せざるを得ない。子供が見たらヒキツケをを起こすだろう。私も二度と観るのは御免だ。忘れられなくなる悪夢。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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安部徹に激似のロン・チャニーは足で珈琲呑んで眉間を摘まんでハンカチで涙を拭う見事な芸。原節子みたいなジョーン・クロフォードはなんでここにいるのだろう。足の銃で衣服が外れてビキニ姿になる冒頭のサーカス芸が素敵。
嫌ってきたはずのライバルになびく女心の秋の空はなんと罪深いのだろう。隠していた腕を切り落としてしまう安部徹の純真が辛い。ラストの両側から引っ張る白馬の迫力は凄すぎる。犠牲はライバルに与えることもできる中で安部徹が被り、一片の倫理観が示された。しかしなんという強烈さ。マドリッドの物語と冒頭に字幕がある。
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