たいした筋書きもないのだが、その単調な筋書きどおりに動いてくれる敵の愚かさにも助けられ、見事復讐を成し遂げた老ランボー。生きて戦い続けることを決意したようなので、なんか続編でもありそうだ。

　しかしあんな地下坑をいったい何のため掘ったのかと考えると、いつか愛する身内を失って、チンケなハヱへの徹底的な復讐作戦のあることを予想していたとしか思われない。

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　人の命を屁とも思わない悪党どもというのは確かにこの世にいるんだろう。そんな奴らも今どき武漢かぜの世界的な猛威の前では大変な思いをしてんじゃないかと思わないでもないが、それはまあいい。

　そういう奴らに殺されたり、殺されないまでも悲惨な目に合わされている被害者、こういう人たちも確実にいるわけだ。

　戦場で敵を殺すための特殊な訓練をされた兵士や元兵士たちの技能を用いれば、こういう人たちの恥辱を晴らすことができる。本作はそういう物語だ。

　しかし、現実にはこういう事は起きないから、泣き寝入りを続けるか、こんな映画でも観てウサを晴らすしかない。いや、映画観て晴れるようなウサとかじゃねえよな。ほんの、ほんのわずかでも、それらの欠片でも晴れてくれたらいんだけど。

75/100(20/6/28見)

※すいません。「現実には」、泣き寝入りとウサ晴らしの間に、できることはゴマンとあるのだと思います。

※※↑捻りがないから駄目な映画だとか、筋書きどおりだからどうだとか、別に言ってないと思う。人のコメントに横槍を入れるような輩は大抵直感力が高い。チンケなハヱとは自分のことかとか言い出すのではないか。そうだけど。あ違った。