[コメント] 叛逆の用心棒(1953/米)
冒頭の略奪シーン、ウィリアム・クアントリルによるローレンスの大虐殺が描かれるが、松明をカメラに向かって投げたり、銃をカメラにぶっ放したりし、面白い演出だと思うと、ラストまで何度もこれをやる。
例えばクレア・トレバーがラスト近く、ランタンを投げ酒場を炎上させるカットもカメラへ投げつけるカット。また、ラスト近くの夜の馬車疾走シーン。スクリーン・プロセスの手前に岩の装置を置く、という面白い演出をやっている。見終わってIMDbのTriviaを読むと、元々3-Dで撮影とある。成程そういうわけか。
邦題はジョージ・マクレディとアルフォンソ・ベドヤの両悪党の間を行ったり来たりし、いずれもやっつけるという部分で黒澤の『用心棒』から採られているが、アンドレ・ド・トスにしては話の運びも雑だし雑な画面も多い。マクレディの子分に悪役専門時代のアーネスト・ボーグナインとリー・マービン(『北国の帝王』コンビだ!)がいて、二人ともそれなりに見せ場があるというのが一番の見どころかも知れない。
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