[コメント] 1917 命をかけた伝令(2019/英=米)
ロジャー・ディーキンススゲェ!ジョージ・マッケイガッツポーズ!しかしすべてはラストの戦争のむなしさを描くためでした。裏方さんたちに惜しみない拍手。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ワンカット風」ばかりがクローズアップされる作品ですが、これは、そうかよしよし頑張ったなとサム・メンデスの肩を軽くたたいてスルー。ブレイクディーン=チャールズ・チャップマンとスコフィールドジョージ・マッケイの視点で見せることで、より恐怖とむなしさを表すことに成功しているのだから。
それよりも、食事もとらず、川に浮かぶ死体をかき分けて進んだり、敵を助けようとして返り討ちにあったり、戦友の死を兄に伝えたりという、負の部分をさりげなく描写した脚本は良かったと思う。
メイキングが面白いです。 https://youtu.be/Y7bxPBLbTks
ワンカット風にするために一定の条件が必要で、そのために曇りの状態での撮影だと、メイキングで語られている。現にRichard Wildという人がweather consultantとしてクレジットされているのも面白いところだ。
故郷へは帰らない覚悟で参戦したスコフィールドが、伝令を遂行する中で、死体を踏みつけ、死を自分のものと感じ、友を看取る。伝令を果たし友の死を兄に伝えたことで「本当の死の覚悟(生きる覚悟)」を実感したラストシーンがよかった。
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