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[コメント] パリの恋人たち(2018/仏)

ルイ・ガレルの演出スタイルは父親のそれとは全然違う。とても軽いノリの喜劇で、結構くすぐられた。また、冒頭から、レティシア・カスタとの会話シーンで、カチッとしたカットバック(ショット/リバースショット)を見せる。
ゑぎ

 全編通じて、亡くなった友人ポールの存在とその近親者(妻と子と妹)との関係がプロットを駆動するのだが、ポール自体を、フラッシュバックはもとより、写真でも見せないのだ。これがいい。あるいは、ポールの息子のジョゼフが録音したスマホ音源も重要な道具立てだが、その音を聞かせない、という点でも隠蔽が選択されており、観客の想像力を刺激することに奏功している。このデンで云うと、ポールの妹エブ、リリー=ローズ・デップの回想もなかった方が良かったと思いながら見た。鼻血のシーンでハンカチを渡す少女のイメージは、捨てがたいが。

 スーパーモデル出身で非常に存在感のある女優レティシア・カスタと、高名なハリウッドスターを父親に持つリリー=ローズ・デップのダブルヒロイン。二人とも矢張りカリスマ性のある演技を示して見応えがあるのだが、しかし、私が見とれたのは、ジョゼフ君の方だ。超絶美少年です。

(評価:★3)

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