[コメント] 共犯(2014/台湾)
主人公である黄立淮の一挙手一投足が、緩慢ともいえるゆっくりとした速度で描かれており、そのペースが作品全体のスピード感を支配。浮遊感を高め、非現実性を強くしている。それが映画全体にえも言えぬ余韻を与えている。
台湾・香港系映画の王道の系譜を継ぐような色使い、画面構成、カメラワークからは安心感と尖ったユニークさの両方を感じられる。
主人公らの高校生たちが交わす会話のセリフも練り込まれており、リアリティと洗練さが共存する絶妙のバランスを見せる。
なお、題材が青春モノということで、場面によっては岡崎京子のマンガに通じる空気感と似たものを感じた。『リバーズ・エッジ』のリメイクあたりを撮ったらハマるのではなかろうか。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。