[コメント] Wake Up, Girls! 七人のアイドル(2014/日)
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それか、腹を括って80分くらいの映画にすべき。50分は、この話で映画をやるには尺が足りない。普通にテレビ二本分を続けて見た感じだ。
物語とは別の位相で、絵の作り方(作画クオリティ云々とかじゃなく、若干引いた位置から見る画面構成とかそっちのほう)が、なんともうら寂しい気分になる。だがそれが魅力であり、この作品(TVシリーズ含む)の美点とさえ言えるのかもしれない。アイドルとそれを取り巻く環境、震災後の仙台の風景、あるいはこの時代の日本に漂う拭いがたいある種の貧しさ……だが、そこから物語を始めるということは、2014年のアイドル映画としてこれは別に間違ってない気がする。むしろトゥルー……。
だからこそライブシーンで差し挟まれるパンチラにどう反応していいかわからない。そういうことを気にせず頑張っているんだな! とはやはり、思えないんだよなあ。物語の文脈上はそういう解釈でいいんだと思うんだけど、描き方がどうしても露悪的に見えてしまって……あからさまに浮いてるので、いわゆる「萌え豚」的な消費者への悪意、当てこすり、冷や水ぶっかけ的な演出なのかもしれず、そういう意味で言えば俺の反応は意図したとおりのものなのかもしれんが、うーん、でもちょっとなあ、別にそんなことやらんでも……と思った。
ちなみに、TVシリーズのほうではこのパンチラライブシーンは断片的な回想シーンとして挟まれ、しかも第一話はこの映画の後の話なので上記のような文脈もわからず、ただただ唐突に見えてよりぽかーんとしてしまった(TV版を2話まで見てから劇場に行った)。
ところで、劇中で花澤香菜と戸松遥がコンビでカメオっぽく出てきて、そのキャラクターの名前が「アンナ」と「カリーナ」だったりするんだが、いやそんなとこで格好つけてる場合じゃないだろ! という感はある。
※この文章を書いているのは2019年の4月で、映画公開当時のTweetや私的なメモを再構成して書いているのだが、この当時はまだ幾ばくか期待していたヤマカンの姿はもう完全になくなった。本当にがっかりだよ。
(2014/01/25 劇場にて鑑賞)
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