鈴木清順の作品は脂ぎった男っぽいものよりも雌の匂いがするものの方が好きなので、この作品も一応レンタルはしてきたもののそんなに見たいとも思ってなくて、でもいざ観てみたら想像以上に面白かったのでビックリでした。

ストーリー展開が面白かったっていうのが最たる理由だと思います。安直で個人的な意見なので言うのもちょっと憚られますが、清順版『用心棒』みたいな。

それから（私にとっては）巧妙なトラップの連続で、いちいちそれに全部ひっかかり、毎回ひょ〜と驚愕しまくっていたのでかなり集中して見ていられたし、ボスがどっかの中小企業の平社員みたいだとか、こんな悪人面のヤツがえー！だとか、おかまみたいなマザコンが超残虐だとか、清潔そうな奥様がマジで！とか、意外性の連打が徐々に心地よくなっていったってのも理由の一つかも。

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08.08.20　記