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[コメント] デッドプール2(2018/米)

もう小ネタ大ネタ黒歴史、全部ぶっ込んでヤリたい放題。レイノルズにとって、よっぽど好きなんですね、デッドプール。(&黒歴史のアレ)
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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のっけから「ファミリー映画」と言い放ち、「いいファミリー映画の冒頭は、必ず誰か死ぬ」とか名言っぽいことを言う。例えで挙げた映画の中に『ソウ7』が入っていたのはご愛嬌。

そして最愛の恋人の死をずっと引きずるシリアスモードと、ラッセル少年とケーブルとの交流、意外にしっかりしている脚本・・・しかしそれの上から「これでもか!」と畳み掛ける小ネタの嵐。脚本にレイノルズも加わっており、自虐ネタも含めて、「第四の壁」のセリフは、彼自身が書いたものが多い気がしてきた。それに「氷の微笑」は・・・。

あまり原作のキャラに詳しくはないのだが、ケーブルはサイクロップスとジーン・グレイ(のクローン)との間の子供らしいし、中盤に登場したジャガーノートはプロフェッサーXの義兄弟だとか、コロッサスも含め、そうとうX−MENの世界に近い世界観なんですね。

そしてちゃんと最後には「ファミリーの映画」になっていた。ホロッとしちゃったじゃないですか。「コイン」の使い方は王道だが、そのあたりの「時間移動」は好きです。

そしてラストでケーブルの「時間移動装置」を使って、本当にヤリたい放題。『ウルヴァリンZERO』でかつて演じたデッドプールの自分を葬り去ったり、「大作に出られる!」と喜ぶレイノルズを撃ち殺したり(台本には『グリーンランタン』の文字が)、完全に「自虐コント」。

80年代ポップスがふんだんに使われた映画は最近多くて、この映画もそのひとつだ。前半に「♪Take On Me」が使われていて、ああまたそんな映画と思ったら、終盤に再び「♪Take On Me」が登場。当時のPVを再現したような、「恋人に手を引かれ、境界をレイノルズが越えて、こちらにやってくる」シーンは、ちょっと泣けてきた。そしてエンディングで使用されたパット・ベネターの「♪We Belong」は、洋楽全般の中でも私のお気に入りBEST5には入る、大好きな歌。イントロが流れた時点で、うなったよ。

ちなみに「大ネタ」。劇中では気づかなかったが、中盤でリクルートした「最強軍団」は結構大物俳優も混じっていて、酸性ゲロ男は『It』のペニーワイズだし、透明人間は電線に触れた一瞬しか登場しなかったので判らなかったが、エンドロールのキャストで、あれがまさかのブラット・ピットだったことを知ったのは衝撃だった。ひょっとして話題になってたりした?

余談:たくさんある予告編のうち、「ベッカムに謝罪しにいく編」が秀逸。ベッカムがドアを開けたら、ペニーワイズみたいに「赤い風船」いっぱい持ってたり、マリアッチをいっぱい引き連れたり、極めつけは「W杯のチケット・イタリア×オランダ戦」(どっちも今回出場していません)、その後のベッカムの切り返しは最高。

あれ?ジャガーノートはどうなった?、

(評価:★4)

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