でも1800円出す価値はない。名画座でなんかと二本立てがいいとこで、いちばんいいのはみんな言ってるとおり、5年後くらいに木曜洋画劇場で吹き替えで見るというのだろう。

とにかく全編にわたって緩く、さらに設定の見せ方や空間の説明のしかたが下手でよくわからないとこが多発する。いやー、それってそういうことじゃないだろ……という、ツッコミではなく困惑が先に立ってしまって、アホだけど面白い！ という気分にはならない。だけど、そういうのも含めてまさにあの時代の底抜け超大作の味わいであり、2018年にもなって封切の映画館でそんな思いを抱けるとは、という感動はある。

個人的に特に良かったのは、娘と別れる→NASA施設全景→シャトルに乗って宇宙、という流れるような繋ぎ方（一連のシーンで30秒もない）の、たぶん『インターステラー』の同じようなシークェンスの省略/圧縮を何も考えずに真似したんだろーなーというとことか、クライマックスのRPG発射シーンのまさに発射するショットの唐突な挟まれ方とかそのショットのレイアウトの「横からそのまま撮りました！」みたいなとことか、あと民主党の党大会やってるホールが大爆発するとこの雷でそうはならんだろ！ というテキトーさとか。

あとアビー・コーニッシュのおっぱいというか谷間がすげえ柔らかそうですごいシーンがあって、そこはすごくいい。そこだけはすごくいい。

（2018/01/22 大雪の東京で劇場鑑賞）