清水富美加が董香の役を嫌って芸能界を引退するきっかけになった。

『亜人』もそうだが、バトルをする際に幽霊だの赫子だのが出てくると、畢竟そのアクションはつまらないものとなる。

身体能力よりもその特殊兵器に頼った戦いになってしまうからだ。

本作や『亜人』は実写化する必要がなかった映画と言える。

ただ、だからと言って本作が面白くないかと言えばそうでもない。

金木と董香の訓練シーンやクインケに頼らない亜門の模擬格闘シーンなどは十分観ていて面白い。

また、真戸演じた大泉洋も良く頑張った。

アニメキャラに似せたキャラメイクという制限がある中、十分演技幅の新境地を見せたと言っていい。

実写化でズラを被らされたキャラは大抵コケるという定説を見事に覆し、原作のマッドサイエンティスト兼捜査官という役を演じきったと思う。

オリジナルの再現度だけを評価してあげるなら★は４つあげてもいい。