[コメント] リバー・オブ・グラス(1994/米)
成り行きまかせで自ら動かない女は、同類の男に成り行きをまかせ、何かが変わる“気分”に身をゆだねる。女に身をゆだねられた男は、ひとりよがりのハッタリで、何かをしでかした“気分”に身をゆだねる。テンポよく映画は進むのに主人公たちはどこへも向かわない。
アメリカンドリームの裏ワザ「銃を手にした者は何でも出来る」幻想の滑稽。
閉じ込められた湿地帯を貫くハイウェイは、彼らの頭上をスルーし、元ドラマーの警察官は、銃をスティックに持ち替えて彼らを煽り続ける。ジタバタするマヌケほど憎めないものはない。だって人は、自分よりダメな奴を傍観するとき一番心が安らぐから。
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