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[コメント] パトリオット・デイ(2016/米)

たった四年前の出来事がもう映画になっている事が、少し怖い。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ここ最近、『スノーデン』、『チリ33人希望の軌跡』、『マネーショート』、『ハドソン川の奇跡』、そして同じ監督、主演の『バーニング・オーシャン』など、事件、事故、出来事が次々に映画化される。実在の人物や出来事の映画化は多く、例えばアカデミー賞などにノミネートされる事もたびたび。

それがどんどん最近のものが登場する。そういうものの「映画化の権利獲得」も競争になっている。少し怖い。(日本では、「はやぶさ」関連の映画が4つぐらい乱立してたが、事件の話だとそれほどは多くないかな)

さて、この映画。事件が起きる前に、色んな人物が登場する。この人たちは何だ?と思っていると、それが繋がってくる。昔見た、ハイウエイで起きた大事故に巻き込まれた人々をその「何時間前」とかの描写があり、こんな事をしていた人たちが、同じ事故に巻き込まれた運命を描いた映画があったが、それに近い。

この中で「犯人」も登場するが、そこは創作なのか?本人たちが語ったのではないと思うが。そして事件が起きる。そこから、地元警察、FBI 、隣町の警察が協力して、犯人を追い詰めるが、わりと偶然の出来事のおかげの部分も多く、それほどスリリングというわけでもなかったし、「結末を知っている」のもある。

でも一致団結して捜査に挑む姿はカッコいい。あ、犯人の妻を尋問する女性、めちゃくちゃドスか効いて、怖い。プロだね。

この監督ピーター・バーグと、マーク・ウォールバーグは、『ローン・サバイバー』(2005年の出来事)、『バーニング・オーシャン』(2010年の事故)に次ぐタッグ。エンドロールでは、実際の本人や、亡くなった方たちの写真が登場。いずれもちょっと「美談」っぽく作られているのは、やはり鼻につく。次もそんな映画作るのかな?

(評価:★3)

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