[コメント] ボクは坊さん。(2015/日)
諸挿話間の交通が未整理で、感情の起伏を促す仕掛けには作為の痕跡が拭いがたい。一言で云って、脚本が初稿のように粗い。過剰な劇伴音楽の感動強制症も重篤だ。ともあれ、せめて各俳優の芝居の調子ぐらいは合わせてほしい。「ユニゾンを奏でろ」と云いたいのではむろんなく、「調律せよ」の謂いである。
伊藤淳史の祖父母が品川徹に松金よね子、二親が松田美由紀と平田満というのはこれまた家族の配役がむやみにデラックスであることよ。などと訳知り顔を作って眺めておりましたところ、エンディング・クレジットが表示されるに至って父親役は平田でなく有薗芳記であったことが判明いたしました。今後このような非礼極まる人違いを犯すことのないよう再発防止に努めるとともに、差し出がましい申し出かもしれませんが、皆様におかれましても私の軽率な早合点を他山の石として一層のご注意をお配りいただけましたら幸甚でございます。
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