アナ・ケンドリック、結構歌えるじゃないですか。たいしたもんです。『イントゥ・ザ・ウッズ』でもシンデレラ役で美声を披露していたし、見逃したが『ピッチ・パーフェクト』では歌う役で大ヒット。オスカーのノミネートもダテじゃない。

競演のジェレミー・ジョーダンも歌は完璧。登場人物はほぼ２人だけ。ほとんど２人の歌で映画は進む。そのあたりは『ラ・ラ・ランド』と同じ。ヒロインは女優を夢見る前向きな女性。

････、でも、なんというか、「その恋愛」にあまり共感できないんだ、二人とも。彼女が「別れ→出会い」と遡り、彼が「出会い→別れ」を進んでゆくという「仕掛け」も私の中ではうまくハマらなかった。歌は良かっただけに、残念。幸せになれなくても、映画見てよかったと言えるミュージカルがいいです。