[コメント] わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)
苦難の上に、苦難を重ねるダニエルたち。ケン・ローチの映画を見ると、「怒り」と、そういうことと「闘う人たち」の姿で、自然と熱くなる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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もう、どんどん気持ちがマイナスへと沈んで、次から次へと、苦難・不条理が山積みになる。いいことが一つあるかわりに、悪いことが10ぐらいあるんじゃないかと思えるくらい。
「お役所仕事」的なものは万国共通。本当に本当に「怒り」が湧いてくる。そんな中、体を壊しながらも、壁に「I,Daniel Blake」とでっかく書いたシーンは、スカッとさせられた。
親子のほうも問題山積。フードバンクで、支給されたミートソースかなんかを、耐え切れずに、開けてすする母親。子供のためにいかがわしいサービスのお店で働く母親。子供の耐えている。そんな親子に寄り添うダニエルが泣けてくる。うん、泣けてきたんです。
ラストの場面は、予想していたとはいえ、号泣でした。
おそらく同様の苦しみを抱えた孤独な庶民は山ほど。どこの国にもいるだろう。そんな時代が続く限り、ケン・ローチは止まれないのかもしれない。
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