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[コメント] 帰ってきたヒトラー(2015/独)

事を社会小説化するとメディアの影響力に自惚れるような業界人の自慰に見えてしまう。劇中で受容されたところで八百長にすぎないから、男が受容されることの危機が醸し難い。
disjunctive

ドキュメンタリーパートを挿入して自家中毒を薄めようにも、基本的に右派の人々と絡むだけなので、かえって八百長が増感してしてしまっている。語り手や受け手の自慰にしても、インターネットに感激する男を通じて行われる近代の肯定は好感が持てた。あれは文明を受容できたという男の造形も高らしめるからである。

(評価:★4)

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