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[コメント] フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015/米)

間違いなく、21世紀の『ナインハーフ』。だって「あのプレイ」が・・・。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「あのプレイ」・・・・・・氷を使った、あのプレイ。「あれ」はぜんぜん気持ちよくない!と、シネスケの『ナインハーフ』の投稿に実体験の感想が寄せられていたが(汗)、スチュエーションだけで、妄想心をくすぐるようだ、現代でも。

さて、「女性を虜にした恋愛小説」というキャッチフレーズだったが、原作はどうか判らないが、映画を見る分には、女性は「これ」を見て「ドキドキ」するのだろうか?

男性目線、という部分を極力除いて、感想を言わせてもらうと、「エロ」は「大きな真っ黒」の向こうなので、肝心なところはぜんぜん映っていないが(いや、映っちゃダメだし、思いっきり男性目線だし)、それ以上に、「それ以外」の部分にも「何にも映っていない」映画だと感じた。つまり内容がないよー!

まず、主人公のクリスチャン・グレイ。なんというか、「お金の力で、女を服従させている」ようにしか見えない。その「行為」の中に「愛」を感じない。まったくもって「自分の性欲のカタチ」に「従わせている」。いろんな「用語」や「契約」というものを介在させても、それは「恋愛」ではない。「愛人契約」だ。

たとえば、グレイが大富豪じゃなかったら、このストーリーは成り立たない。普通の青年が、「愛する女性」に「こんなこと」をさせたら、「DV」だ。

一方、アナも微妙だ。この場合、アナは「読者」である女性の「分身」だ。レディコミとかの設定で、背徳的な「危険な情事」を妄想する女性の願望を体現しているんじゃないのかな?

だから、きっと原作小説は、その契約の「条項」に、こんなのもあるの?こんな事まで・・・まぁスゴいわ!なんて実際にはできないことへの憧れで大ヒットしたんじゃないかと思う。

終盤に、アナは「危険な行為」を自ら「して!」というが、してみたら、「ダメ!、二度とやらないで!さよならっ!」って、それは「身勝手」なんじゃないのか?せっかく「イエロー」「レッド」とかの取り決めがあったはずなのに、それはどうした?

と、スチュエーションはドキドキするが、少なくとも「映画」としては、「行為」にも「契約」にも「感情」にも、どこにも共感できない。

もし、「大きな真っ黒」が無かったら、・・・・・・それはそれで評価が変わるのかな・・・?

いや、角度とか、体位とか、いろいろ工夫して、「見せない工夫」をして、ボカシ無しでも大丈夫にして、それでも「エロ」を感じるんだったら、少しは共感できたかもしれない。

いや、そんなにこの映画に対して、いろいろ意見を言えるほど、私は経験豊富じゃないので、そこは未熟者のたわごとと思って聞き流してください、すいません。

(評価:★2)

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