[コメント] あん(2015/日=仏=独)
小豆の気持ち
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
河瀬直美の映画は基本的に好きだ。
この映画ももちろん好きな作品。河瀬の作品はどれも、完璧ではなくどこか甘さが あるように思う。そういう部分も含めて、好きなのだが。
小豆のエピソードが秀逸で、徳江が様々な経験をしてきているはずの小豆に呼びかけるのだが、それは療養所に閉じ込められた自分たちも反映している。
何かを感じている、それだけでも生きる意味はある、 こういう表現も、この映画では鍵になるところ。
「差別」については、戦って簡単になくなるようなものではなく、 どれほど、たとえば差別語をなくすなどしたところで、臭い物に蓋をするだけで、 なくなるものではないし、
そのことも十分に表現されていたところも好感をもった。
その上で、やや説明が過多かな、という印象も持った。分かりやすい映画を求めた結果だと思うが。
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