[コメント] KANO 1931海の向こうの甲子園(2014/台湾)
民族や戦争、支配と被支配といった厄介な問題は背景としてさらりと流し、汗と涙や試練と勝利といったスポ根の「らしさ」にも縛られることなく「重さ」と「過剰」を排除したバランス感覚がみごと。押しつけがましさなしに、素直に泣かせる感動エンタメ映画のお手本。
ひとつひとつのプレーの帰結や、ゲームの勝ち負けをくどくど見せることなく省略して(-結果は想像ついているのだから-)小気味よいテンポでみせる試合パートの演出が、凡庸なスポ根ものと一線を画し爽快感を生んでいる。物語りを貫く「負けないことではなく、どうすれば勝てるかを考えろ」という弱者の素直な発想にも共感。
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