どうしてもブラピはオスカーが欲しかったに違いない。製作総指揮にまで名前を並べて。

でも主人公は「戦車」の映画。「マレフィセント」のアンジーのように、「ブラピの、ブラピによる、ブラピの為の映画」を目指すものの、少なくとも、演技で賞が取れる作品ではない。

結果、ノミネートにすら、かすりもせず、この時期にありがちな「最有力」という宣伝文句が寒い。

もう一つ、ブラピが「脱ぐ」シーン。まったく不必要な場面だ。これは少し前のトムにもいえるが、「色男俳優の頂点」に君臨する身として、「鍛えあげられた肉体」を誇示したいんだなぁと感じる。肉体もそうだが、髪型も、ヘルメット被ってるのに、脱いでもセットがバッチリ決まってる。

というわけで、私的には、ブラピの野心ばかり透けて見える映画に感じました。

私なら、ラーマンかラブーフを主人公にして、隊長にはジョンキューか、マーク・ストロングあたりにする。だめ？