変な映画だ。「ＬＩＦＥ！」なんて、ウッチャン出演のＮＨＫのコント番組そのままだし。

もちろん原題の「ウォルター・ミティの秘密の生活」よりはいいです。

正直、ウォルターの「妄想」に付き合うのは疲れる。周りは「やさしい人」が多いので、大目に見てもらえていたけど、クビ切り人の男、イヤミな奴だが、こいつが正しい。

２５番のネガの件にしたって、ショーンのやり方がいけなかったのかもしれないが、「責任」はウォルターが負うのは当然だ。ショーンのせいにしないのはいいけど、とつぜん、黙って海外に行ってしまうのは、「クビ」といわれても仕方ない。

映画の筋立ても、グリーンランドからアイスランドへ行って、映像を見るのは楽しいが、行ったことが、何の役にも立っていないのが、結構頭にくる。

と、ネガティブなことばかり書き連ねたが、映画の内容としては「楽しい」ことなんてないから、見ている最中で、いっぱい「？」が頭に浮かぶ。

ただ、「ＬＩＦＥ」誌が休刊になる時代の流れだということと、「社訓」にだけは「夢」がある。あと、「予告編」のベン・スティラーはかっこよかった。でもこの人、「監督」には向かないようです。