肩透かし。

「こんな素敵な歌を唄うエルサが悪人の筈がない」という理由でストーリーを変更した時点で脚本は破綻している。

ハンスの立ち位置が途中から大きく変わってしまい、クリストフも巻き込まれて男性キャラが二人とも宙に浮いた感じが否めない。

溶けなくて済んだオラフだけが救い。

戴冠式で待ちわびた姉との再会もそこそこに男に目がいくアナもアナなら、理由も説明せずに妹を叱りつけるエルサもエルサ。

なんなんだ、この姉妹。

で、挙句の果てにはエルサ女王もアナ王女もどっちも男性とくっつかないなんて。

男女の愛より姉妹の愛が「真実の愛」とか、そりゃそうでしょうよ。

でも、ディズニーってこうじゃないでしょ？

こんなの、ディズニーじゃないでしょ？

こんなの、誰も期待してないでしょ？

ただただ、「ゆきだるまつくろう」は名曲で、隔絶された二人の描写が秀逸。

レリゴーより「ゆきだるまつくろう」だな、個人的には。