[コメント] そして父になる(2013/日)
観念でなく物理的に言えば女はお腹から子供が出てくるから「母」である確証がある。それに比べて「父」であるという確証の脆さというのは。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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真木よう子が劇中で「血が繋がってるとか繋がってないとかこだわるのは、子供と繋がっている自信が無い男の理屈だ。」ということを言っていた。確かにこの父親(福山雅治)にはそういう理屈が必要なのかもしれない。でも一様に男の人はそうなんだろうか。「血>時間」なんだろうか。生物学上、男性は血の繋がりに固執する本能があるんだろうか。考えてみれば、男の人は自分が愛した女性の産んだ子が自分の子だと「信じる」ことしか他に方法がないんだもんな。
啓太が自分の子供ではなかったと知った福山が車の中で怒りを爆発させるシーン。この場面が「ああ、男の人の感覚はこうなんだな。」としみじみ思った。こういうと偏見に聞えるかも知れないけど。でも男の人らしいと思ってしまった。女の人でも同じようなことを感じてる人はいるだろうけど。
『モテキ』で気持ち悪過ぎてまったく受け付けなかったリリー・フランキーが最高だった。福山は紙ぺらみたいに薄っぺらいのがキャラとマッチ。真木よう子、尾野真千子は順当。子役は言わずもがな。真木よう子がもう少しウィンクが上手だったら良かったのになあ・・・(2013.11.4 劇場)
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