[コメント] 楽園からの旅人(2011/伊)
教会から一歩もカメラが離れない中、名前を呼ばれることのない抽象性の保たれた人間たちのドラマが展開される。恐らく、キリスト教になぞらえたモチーフが多々出てきているのだろうが、本作はベルイマンのように深刻ぶらず、映画的な表現で包んであるので気にならない。オフスクリーンの見事な活用。出産、人間関係といったものを一切説明せず、切返しのみで描く潔さ。
(赤い戦車)
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