そもそもるろうに剣心自体がチャンバラである、どうお膳立てしようともどう屁理屈こねて言い逃れしようともチャンバラなのである。

ところがこのシーン、あまり刀を使ったアクションシーンがあまり印象に残らない。刀で斬ってるという感じが伝わらない。

なんかいつも佐藤健が走り回り、刀でみせるアクションシーンがいまいち自分には印象に残らなかった。

これなら北村龍平の「あずみ」のほうがアクションシーンに関してはよかったんじゃないかなとおもう。

とはいえ、興奮しましたね。

原作の１シーン１シーンをうまく映像化してます。

問題は鵜堂刃衛と斉藤一、全くミスキャストであり全く人物造形も気に入らない。江口洋介の斉藤一なんてクソである、ハッキリ言って昔から似たような演技しかできないから大嫌いだった。

それが、俺の子供時代のダークヒーローの中のダークヒーローであり思い出深い存在の一ちゃんをやるってんだからあんた腹立ちますよ。

「悪・即・斬」といいながら誰も殺さないし原作ではあった藤田／斉藤の人格の使い分けも出来ていなくひたすら眉間にしわを寄せて剣心に文句言ってるだけなんですよ。

牙突のシーンも迫力がない、もっといい役者いるだろ！

それに、俺の最高のジャンプ悪役である悪の中の悪、狂った狂人の鵜堂刃衛のキャラ造形が気に食わん。

ひたすらニヒルな笑顔でドヤ顔をしながら警官を殺しまくるのは「ターミネーター」でしかもオリジンはまんま「バットマン：ラバーズ＆マッドメン」のジョーカーである。

そこは鵜堂刃衛だろ！もっと意味不明な感じで攻めてくれよ！鵜堂刃衛っていえば、人殺したあとに含み笑いで笑いながら恍惚とした表情で「んーむ、この感触いいねぇ！」とボヤけよ！「うふわはははははは！」とゲラゲラ笑ってこそだろ！なめとんのか！

・・・・まぁ、ここまでボヤいてはきましたが全体的にアリだと思いますね。

いろんな日本漫画のクソ実写化をみてきた身としてはむしろここまでの出来になって興奮しました。

キャストも大抵ははまり役ですし、原作の映画化すべき部分とカットしてもいい部分がよくわかって映画化してるのでノレました。

こういうちゃんとわかった映画化作品がもっと増えてほしいんだけどね。