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[コメント] X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011/米)

X-menシリーズ』の魅力は異能者バトル。それを如何に魅せるか。… 見事に魅せてもらいました! ☆4.0点。
死ぬまでシネマ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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永井 豪が(事故的に)創り出したデーモンが乱舞する黙示録。石ノ森章太郎の世界の「疎外と孤独」。魅せてくれました。特に「教授」がこめかみに指を充て乍ら「いや、もう一人いる!」なんてのはゾクゾクしました。

一番心配だったジェームズ=マカヴォイが陽気な英国青年を演じていて佳かったのが嬉しかった("プロフェッサーX"として正しかったかは何とも言えないが…)。

ミヒャエル=ファスベンダー、いい役貰ったね。ダブル主役の一人だぜ。佳かった。

残念なのはケヴィン=ベーコン。『インビジブル』で経験済みのトンデモ男がどこまでキレるのか楽しみだったのに、再登場後の彼は小綺麗になって今イチだった(ピークは「Wunderbar!」)。俺の中で第二のジャック=ニコルソンになろうというのか? 演出も全く赤い戦車さんの言う通りで、溜めに貯めたエネルギーが糞づまりのdas Endeは無ぇでがしょ?と言いたくなる、「教授」と一緒に「No-ooooo!」と叫んでしまったよ(心の中だが)。せめて最後に悪足掻きして「マ、まままだだだダァッ!!!」とかガバッとか起き上がったりして欲しかった(その点で前のセバスチャンの方が良かったぢゃないか)。

ただ、ナチス・収容所・米ソ対立は散々使われてきたとは言え、つい半世紀ほど前の悲惨な出来事を異能者バトルのネタにしてよいのかな、という(今更な)後ろめたさもあった。

(評価:★4)

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