[コメント] ブラック・スワン(2010/米)
やはり「パーフェクト」はオマージュなのだろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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影腹といい、今敏作品との類似性といい、アロノフスキーは日本贔屓なのだろう。
それにしてもナタリー・ポートマンの演技が素晴らしかった。この作品は現実と幻覚、妄想の境界を曖昧にしているが、そもそも映画自体が虚構なのだから、それほど大きな意味をもたない。そこにナタリーという存在があることで実在の彼女が作品世界にフィードバックされて実際の世界と繋がりを持つ。彼女はまさにその役割を果たしたし、そうでなくてはこれほどの緊張を持たせることは出来なかっただろう。
そういう意味ではウィノナ・ライダーの存在もまた大きい。「レスラー」でのミッキー・ロークと同様の役回りをした彼女があの演技をしたことも効いている。
惜しむらくは、クライマックスでのCGIが過剰であったように感じられたことか。主人公の内面の高揚をあのように表現したアイデアはユニークだが、「SEだけでいいのに」と感じながら観てしまったのだ。映像自体は凄みがあったので感動もしたけど。
ついでに触れると、僕がミラ・クニスを知ったのがコレ。 http://www.youtube.com/watch?v=705LEH3j2g0 この頃からすると、この作品での彼女はすっかりこなれた女優になっています。そしてこのPVでは鏡が効果的に使われているではないか。まさかアロノフスキーがこれを覚えていたわけでもないだろうが、面白い偶然ではある。
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