[コメント] マザーウォーター(2010/日)
自ら認めるごとく、「ウイスキーしか置いていないバー」のように横着な、それでいて他人に説教する作品。
次から次へとイベントの起こる映画は確かに多い。観客の間を持たせようというより、自分たちの映画作りへのモチベーションの維持、ないし自信の無さの表れのように思えることがある。それらと比べると、本作は、≪何事も起きない≫ということに関して堂々として見える。だから、「退屈だ」というのはこの映画に対する正当な評価だと思う。
だが、堂々として見える、だけでは圧倒的に物足りない。せめて、もっとどっしり、構えていてほしい。≪何事も起きない≫は、虚勢を張ってまですることではないだろう?という身も蓋もない感想も起きるが、足許がふらつくのはいただけない。
人生って(映画も)難しい。
60/100(11/05/01記)
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