とりあえず三部作完成。しかしとってつけた２作品が最善だったかは、はなはだ疑問。今回の「ニューカマー軍団」は、もったいぶって対決させた割に、しょぼかった。それにヴィクトリアが「大ボス」扱いになっている。本来大ボスになるべき「ダコダちゃんチーム」は、何しに来たのかも不明のまま、顔見世だけで終了。これが一番もったいないよ。

今回、「兄弟たち」が掘り下げられていたのはよかったと思う。でも本来これは『ニュームーン』でやるべきこと。第一作とキャラ変わってるやつもいるし。

ティーンものとして人気爆発したために、主人公二人の葛藤ばかりクローズアップされるので、本筋がおろそかになっていないか？ジェイコブは「あて馬」だし、それにエドワード、あんたたち『初恋』では雨や曇りや霧の日しか外出できなかったんじゃなかったっけ？日の光を浴びると青く光ってたはず。しかし今回はフロリダまで行っちゃってるよ。

ひとつ気になったのがヴェラの「友人たち」の扱い。『初恋』では、ヴェラの学生生活を描くために、かなり出番があった。しかし『ニュームーン』では、ほぼ出番なし。台詞もものすごくイヤミなものだった。今作もほぼ同じなんだけど、この１年の間にジェシカ役のアナ・ケンドリックだけ、『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞にノミネートされてしまったためか、ひとりだけ「ちょっといい出番」をもらってる印象。