[コメント] シングルマン(2009/米)
地味な暗めの中に時たま鮮やかな色彩が挿し込まれ、張りつめた空気と心地よい緊張感を生みだし、見ごたえのある、かっこ良い映像が続く。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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予告編のずいぶんとかっこよい映像にひかれて見に行ったが、本編を見るまで、主人公がゲイという設定で、失った愛人も男性だということに気がつかなかった。
この映像があれば、そしてジュリアン・ムーアとの渋い関係があれば、何も主人公をゲイにしなくても、普通に妻を亡くした夫のその後、ということにしても十分、成り立ちそうな気はする。
ただ、あえて時代を1962年にもってきて、キューバ危機とか、同性愛に対する世間の偏見どころか「敵視」すらある、という空気も、意味ある形で取り込みたかったのかな、とは思うが、その辺はよくわからない。
後、貸し金庫を空にした銀行で、突如、青いドレスをまとったライアン・シンプキンスと邂逅するシーンは出色。彼女の神がかった鮮やかさと控えめな魅力は、一瞬、幻かと見間違えるほどの神々しさがあった。
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