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[コメント] エアベンダー(2010/米)

あまりの酷評ぶりに鑑賞を躊躇っていたが、これは決して悪くない。傑作とは言わないがシャマラン好きなら楽しめる。説明台詞が次々と繰り出されて辟易するのも理解できるが、第三者的視点から物語を紡ぐことに徹する姿勢は、自身の『レディ・イン・ザ・ウォーター』における「物語(ストーリー)を信じること」にも通底している。
赤い戦車

要するに『エアベンダー』は没個性的な凡作などではなく、シャマランの作家性に満ちた野心作なのだ。

美術造型やCGの達成度も低くない、彼が大予算を使いこなしうる監督であることも分かった。もし第二章が作られるならば、ぜひとも劇場に足を運んでみたい。

ノア・リンガーニコラ・ペルツの稽古中に黒い灰が降ってくるショット。あれは従来のシャマランらしい不吉さに満ちていて、良かったと思う。

(評価:★3)

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