[コメント] バリエラ(1966/ポーランド)
意味不明の不条理劇だが、これがかなり面白い。各シーン、一つ一つの造型がスペクタクルなので、関連性のないシーンの羅列も飽きないのだ。若きイェジー・スコリモフスキの恐るべき才気に圧倒される。
中でもヒロインが登場する、路上の蝋燭で煙草に火をつけるシーンのローキーが美しい。ヒロインは路面電車の運転手で、それもあって、電車が度々登場するが、『不戦勝』同様に電車の見せ方が上手い。特に夜の列車を横から撮ったカットには陶然となる。また、屋外で沢山の男たちが走るモブシーンやパーティ会場でジジイ達が変な曲に合わせてダンスするシーン等、モブシーンのスペクタクルも特記すべきだ。
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