[コメント] ヴァイオリンの音色(1909/米)
シーン毎の冗長が映画の物語性を貶めているBAD作品
プロットも突飛ならドラマの語り口に冗長を残し、ゆえに退屈で刺激のない作品と仕上がった、多作作家によくある駄作の部類といえる出来。多作と簡単に述べる以上にハイペースなこのバイオグラフ期にあって、この製作状況下ではやむなしとはいえ、今から見るとサイレントにしてファーストシーンで5分はあまりにも捨て鉢ではなかろうか。まだまだ習作期とはいえようが、作品というパッケージで見るとなれば、酷評せざるを得ない映画先史である。監督・脚本と両輪に渡っての活躍であるグリフィスも、本作においてはアイデア一閃があまりに単調であり残念至極である。
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