[コメント] サマーウォーズ(2009/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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2009.9.2 梅田ブルク7で鑑賞。レイトショーに備えて近くの王将で餃子定食を食ったので、今日はポップコーンを食わず。
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物語は、ひょんなことから旧家の大宴会に招かれた男子高生が、世界を震撼させた仮想空間のハッキング大事件に巻き込まれ、そのまま家族全員一丸となって解決しちゃうと言うストーリー。
現実世界と仮想世界の描き分けもすごいが、現実世界の人物それぞれのキャラが、大人から子供、そして犬に至るまできっちり描かれていてすばらしい。これだけ大量の登場人物それぞれの物語をこの上映時間に詰め込んで説明臭くならない展開のうまさに見終わって後からびっくりした。
主人公はイマドキの草食系男子であり、全く感情移入の対象にはならないのだが、それなりの情熱を感じさせてくれてほほえましい。
ラストの対決に花札をもってくる思い切りもかっこいい。マイナーゲームであえて世界に背を向けるのか、あるいはポーカーなんか(カジノ・ロワイヤルでお腹いっぱい)で欧米にすり寄らずに、あえてあの花札の鮮やかな絵柄でエキゾチックなムードを醸し出す作戦に出たのか(五光や猪鹿蝶に青短・赤短・花見・月見なんてもう最高の絵柄だね)、私には狙いはわからないが、ゲームとしては絵的に非常に良い選択だったと思う。それだけに、「こいこい一回でポイントが倍」という倍々ゲームの恐ろしさをもっと押し出してくれると面白かったのだが。
イマドキあり得ないような大家族の描写と、イマドキの若者達が交錯しながらも、一つのストーリーを織りなす手腕に感心した。
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