[コメント] 小三治(2009/日)
芸は人なり。今も現役プレーヤーであることの苦悩を吐露する小三治の人間臭い魅力が満ち溢れている。カメラ嫌いの小三治がよくもここまで撮らせてくれたなという驚きもある。扇橋と話している時の嬉しそうな表情が印象的。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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小三治の芸の素晴らしさって、本流でありながらも、その敷居の低いところ。
支離滅裂のぐだぐだしたまくらも、身構える観客を解きほぐして落語の真髄へと、
いつの間にか誘ってくれる。
「芸」という言葉が安くなる一方の今の世の中で、人間国宝が苦悩する絵が尊い。
近くて遠い存在である噺家たちの日常に触れることができ、嬉しい。
親友の前で、普段やらない「鰍沢」を掛ける小三治の無邪気さ。
三三の真打ち披露の時の「何も教えてない。稽古を付けたことない」って、あれ本当だったんですね。
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