[コメント] ドイツ零年(1948/伊=独)
力仕事や古物を金銭に替えて一家を支えることが、日々の目的になった少年にとって“死”もまた即物的な「手段」だったことを誰も攻められないだろう。この命に対する価値の麻痺の責任は、物心がついた少年が12歳になるまで“死”を日常にしてしまった大人にあるのだ。
夜の街を彷徨する少年の眉間に刻まれた深い皺が、痛々しく切ない。
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