この主人公はヒーローになる為の葛藤の描写はあまり無く、割り切ってアイアンマンとなるべく努力している為、観ていて気持ちよかった。金持ちを楽しむ描写は余裕ある大人という感じで、こういう人になりたいな〜と思った。嫌味な人かもしれないが。

　ただ『ロボコップ』や『トランスフォーマー』を観ているので、この映画にはもう既視感はあった。そのためラストバトルはいまいち盛り上がらなかったのが残念。しかしアイアンマンになる過程はとても面白かった。そして手作り感が漂い、人間味あふれるキャラクターになった。人間味あふれるといえば、あのアーム型ロボットが、いじらしかった。

　グウィネス・パルトロウはそれほど演技力あるとは思えないが、この映画ではふわっとした魅力がはまっていて、主人公との絡みは大人な魅力に溢れており、男女間の絡みの描写が拙いアメコミヒーローもののなかではいい部類になると思う。紹介が済んだ続編に、バトルシーンは期待！