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[コメント] ニノチカ(1939/米)

グレタ・ガルボに映画のルックが固定されてハネないSO-SOコメディ
junojuna

ストーリーの枠を超えてグレタ・ガルボを強調しすぎな凡作であった。冷血なロシア出身のスパイという配役の設定からのコミックとなるギャップを演出しきれておらず、彼女の魅力を伝えるのにも今ひとつという印象を与える。この題材とグレタ・ガルボであれば、コメディよりシリアスの方で、感傷的なドラマを見たかった。たとえばアンソニー・ホプキンスが、執事という職業責任から、人間的な感情を押し殺したまま、恋心を抱いたエマ・トンプソンにその想いを打ち明けられない、人生の黄昏映画『日の名残り』のような。 現代においてこの『ニノチカ』meets『日の名残り』を実現させるとすれば、監督はジェームズ・アイヴォリーで決まりとして、女優は誰だろう?スカーレット・ヨハンソンか?まだ弱いか?シャーロット・ランプリングがもう少し若ければぜひ見てみたいものだ。あっ!ニコール・キッドマンがいた!・・・ともあれガルボにあのトンガリ帽子をかぶせたのは失敗だった。誰のチョイス?

(評価:★3)

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