[コメント] 劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(2008/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
2007年は私にとって、グレンラガンの年だった。……と言っても過言ではない、とかそんな含みを残した感じではなく、明らかにグレンラガンの年だったのだ。どれくらいグレンラガンの年だったかというと、この『天元突破グレンラガン』という作品のド正面からブチかましてくるアレによって、いわゆる「ハートに火がついた」的な、あるいは「血迷った」的な、もしくは「中2病が発症した」的な状態に陥り、ヒマだけどまぁ比較的この業界の中ではそれなりに安定していた仕事先を辞してチャレンジングな転職を試み、ことごとく失敗した挙句に今の職場に軟着陸したという……それくらいグレンラガンの年だったのだ。30男がアニメきっかけで転職って、今思い返してもかなりどうかと思うが、病なのだから仕方がない。
そんなわけで、私はテレビアニメ『天元突破グレンラガン』全26話+総集片のうちのほとんど毎秒を愛しており、巨大スクリーンに映し出されるこの映画を観たところで不足点しか目に付かない有様なのだ。「ロシウのそこをカットしたら後々……っ!」とか、「ニアちゃんの『勝って!』はもっと……っ!」とか、終始そんな状態なのである。そして家に帰ってテレビシリーズの当該部分をすべて見直し、「やっぱこれっす」と溜飲を下げるのである。30男がアニメ映画観て帰宅後すぐに同じアニメを8時間近く観続けるのだから、今思い返してもどうかと思うが。
そんな個人的な事情であまり楽しめなかった本作品の鑑賞だったわけだが、そこをすべて差っ引いても、もう少し「創意」というのを見せてくれてもよかったんじゃなかろうかとは思う。新規パートのほとんど辻褄あわせのためだけに制作されており、残りの少しはヨーコさんのおっぱいだ。ヨーコさんのおっぱいについては、彼女が14歳であるという事実からコメントを差し控えるしかないのだけれど、もっとも残念だったと思うのが、せっかくダイガン4機が合体するという美味しいプロットを用意したにも関わらず、その合体&変形シーンがハリウッド版『トランスフォーマー』かのごときアップのみの処理で、迫力がなかったこと。あそここそ今石節の見せ所だと思ったんだけど、何か「フツー」に合体してしまったなぁ。ここで「うぉおお!」とくれば★4でもよかったんだけど。
とはいえ、やっぱり後半も行きます。そして後半を見終わって家に帰ったら、きっとテレビシリーズの全話を観直すことでしょう。ああ、そのころにはぼくも32さいか……。どうかきっと、そのころまでせかいがへいわでありますように。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。